耳がぷくっと腫れて痛くない?耳介偽嚢腫の放置リスクと最新治療法

耳がぷくっと腫れて痛くない?耳介偽嚢腫の放置リスクと最新治療法

耳がぷくっと腫れて痛くない?耳介偽嚢腫の放置リスクと最新治療法とはどのようなものなのか? 詳しい意味を整理してお届けします。

耳の上部(耳介の舟状窩や三角窩と呼ばれるくぼみ周辺)がドーム状に腫れ上がる耳介偽嚢腫は、20代から50代の成人男性を中心に多く見られる症状です。最大の特徴は、「耳介軟骨の中に水がたまる腫れ」である点にあります。

医学用語で「嚢腫(のうしゅ)」とは、分泌液などを入れる袋状の上皮組織で覆われた空間を指します。しかし耳介偽嚢腫の場合、組織を顕微鏡で見ても本来あるべき上皮の裏打ちが存在しません。軟骨層そのものが何らかの刺激で二層に剥離(解離)し、その裂け目に淡黄色でサラサラとした漿液(しょうえき:リンパ液に近い成分)が溜まっているだけであるため、「偽の嚢腫=偽嚢腫」と名付けられています。

多くの方が疑問に感じる「耳の腫れが痛くない理由」は、細菌感染による急性炎症を伴っていないためです。おできや粉瘤の化膿、あるいは蜂窩織炎のような激しい炎症反応が起きていないため、触れると弾力性のある水っぽさを感じるものの、自発痛や強い圧痛、熱感はほとんど生じません。この「痛みのなさ」こそが、受診を遅らせてしまう最大の要因となっています。

中島 亮太
著者

中島 亮太

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。