日本のエンタメ界には長年、女性アイドルの転身に対する漠然とした偏見が存在していた。年齢を重ねるにつれて居場所が狭まる、あるいは過去のイメージから抜け出せずに消費されていく——そんな既成概念を、彼女は極めて静かに、しかし鮮やかに打ち破ってみせた。
彼女が選んだのは、年齢を重ねることがそのまま武器になる「息の長い役者」としての道だ。モデルとして培った圧倒的なシルエットの美しさと、泥臭い人間ドラマに潜り込む胆力。この二本の柱を同居させたスタイルは、現在の20代後半から30代を迎える日本の女優勢の中でも、唯一無二の位置を築きつつある。