生放送で起きた「くまモンの放送事故」をご存知でしょうか。数ある地方自治体のマスコットキャラクターの中でも、くまモンほど生放送の修羅場をくぐり抜けてきた存在はいません。数あるテレビ出演の中でも、視聴者の記憶に鮮烈に刻み込まれているのが、正月特番の生中継で発生した「餅つき手袋巻き込み事件」です。
現場は新春の祝祭ムードに包まれた餅つきの実演会場でした。熟練の職人がリズミカルに杵を振り下ろし、合いの手を入れる高速餅つきのリズムにくまモンが果敢に加わった瞬間、予期せぬ事態が発生します。職人の絶え間ない打撃の隙間に手を入れたくまモンでしたが、タイミングがわずかにズレ、振り下ろされた杵が見事にくまモンの黒い手袋を直撃しました。
手袋はそのまま杵の圧力によって引き剥がされ、白く輝く餅の生地の中へと無情にも練り込まれていきました。手元に残されたのは、中身を失って呆然とするくまモンの腕先だけでした。スタッフやリポーターが息を呑む中、何が起きたのかを理解できずに自分の腕を二度見し、そのまま硬直したくまモンの佇まいは、生放送ならではの緊張感を瞬時に異次元の笑いへと変貌させました。この一部始終を捉えたくまモン 放送事故 動画は瞬く間にネット上へ拡散され、テレビ史に残る「伝説の神回」として認定されるに至ったのです。