インターネット上で数年に一度のペースで検索急上昇ワードとなるのが「ジャッキー・チェン 死亡説」や「重病説」です。2011年や2015年、2026年にも「心臓発作で急逝」「ビルの屋上から転落死」といったデマが海外メディアやSNSを発端に拡散し、本人が自ら元気な姿を写した写真を公開して否定する事態が繰り返されてきました。
これらの悪質なフェイクニュースが生まれる背景には、長年にわたって命懸けのスタントをこなしてきた彼の強烈なパブリックイメージと、世界的な知名度の高さがあります。『サンダーアーム/龍兄虎弟』(1986年)での頭蓋骨骨折をはじめ、常に死と隣り合わせの現場をくぐり抜けてきた経歴が、人々の潜在的な不安とクリックベイト(釣り記事)に結びつきやすい土壌を作っていると言えます。
また「引退説」についても、本人は明確に一線を引いています。2012年の『ライジング・ドラゴン』公開時に「大規模な命懸けのアクションからは引退する」と宣言した発言が、一部で「俳優引退」と誤認されて伝播した経緯があります。現在もアクションの規模やアプローチこそ年齢に合わせて変化させているものの、映画界からの完全引退は一切考えていないことを各種メディアで明言しています。