ジャランスリウァヤのルーツは1919年、オランダ統治下のインドネシアで創業したミリタリーブーツ工場に遡ります。ブランドを世界水準へと押し上げたのは、現オーナーが靴の聖地と呼ばれる英国ノーザンプトンで修行を積み、フランスで皮革の選定と調達ルートを開拓したことにあります。大手セレクトショップのバイヤーや正規取扱店舗の現場証言によれば、「同等のクオリティを英国やイタリアの老舗ブランドで生産した場合、現在なら8万〜10万円前後が相場になる」と評されており、その圧倒的な価格設定は業界内でも特筆すべきポジションを築いています。
評価を支える最大の技術的核が、九分仕立てと呼ばれるハンドソーンウェルテッド製法です。アッパーとインソール、ウェルトを手縫いで縫い合わせるこの伝統技法は、機械式のグッドイヤーウェルト製法と比べてリブテープを使用しないため、靴底の返り(屈曲性)が非常にしなやかで、足馴染みの良さを生み出します。
さらにアッパーには、フランスの最高峰タンナーであるデュプイ社やアノネイ社の上質なカーフレザーを惜しみなく採用。きめ細やかな銀面と美しい光沢感は、エントリー〜ミドルレンジの革靴市場において他ブランドを圧倒する満足感をもたらしています。