2026年3月3日、日本武道館で開催された単独公演「KANDYTOWN ‘SESSION’ at 日本武道館」。チケットは発売と同時に即完売し、プレミア化した会場には1万2,000人を超えるファンが集結しました。この特別な夜、ステージ上に立ったHOLLY Qこと上杉柊平の表情は、一人のラッパーとして極めて研ぎ澄まされていました。
アンダーグラウンドのクラブからスタートし、カルチャーの象徴として日本武道館のセンターに立った彼ら。ライブ終盤、クルーの中心人物であるIOや、圧倒的なメロディアスフロウでシーンを牽引するKEIJUと肩を組み、言葉を交わす姿は、多くのファンの涙を誘いました。
関係者やファンの間でも語り草となっているのが、メンバー間の距離感です。IOの洗練されたビジュアルプロデュース力やKEIJUの卓越した音楽性に対し、上杉柊平は常に深い敬意を抱いていました。一方でIOやKEIJUもまた、厳しい芸能界の現場で孤軍奮闘する上杉を「俺たちの自慢のブラザー」として全幅の信頼を置いていたのです。当時の現場を目撃した音楽ライターは次のように証言しています。
「武道館のバックステージでも、ステージ上でも、誰一人として上杉さんを『俳優のゲスト』として扱っていませんでした。彼がマイクを持った瞬間に空気が締まる。10代の頃から世田谷の同じ部屋で同じ煙を吸い、同じ音楽を聴いてきた仲間だけが共有できる阿吽の呼吸がそこにはありました」
SNS上でも、「HOLLY Qの低い声が入ることでKANDYTOWNの楽曲のアーバンな重厚感が完成する」「終幕ライブでの彼の涙と笑顔に、クルーが重ねてきた年月の重みを感じた」といった熱い感想が数多く投稿されました。