家庭用エアコンは「ヒートポンプ式」を採用しており、室外機と室内機の熱交換器の役割を逆転させることで冷房と暖房を切り替えます。しかし、ガソリン車やハイブリッド車のカーエアコンにおける車載冷房と暖房の仕組みの違いは根本から異なります。
冷房がコンプレッサーを駆使して強制的に熱を奪うのに対し、暖房はヒーターコアと温水による暖房の原理で成り立っています。エンジンを冷却することで高温になった冷却水(LLC)を車内ダッシュボード内部の小型熱交換器「ヒーターコア」に循環させ、そこへブロアファンで風を当てることで温風を作り出します。
つまり、ガソリン車の暖房は「走行中に捨ててしまうエンジンの排熱」を再利用しているため、暖房を作動させること自体には追加のエネルギーや燃料消費がほとんど発生しません。