今年のハイライトは何と言っても、最高峰の花火師たちが手掛けた芸術玉の競演だ。芯が何重にも同心円状に広がる「五重芯変化菊」が開いた瞬間、荒川の夜空は息が止まるほどの静寂に包まれ、次の瞬間に大歓声が湧き起こった。
さらに2026年の試みとして注目を集めたのが、上空を舞う数百機のLEDドローンと花火のハイブリッド演出だ。無数の光のドットが夜空に立体的な幾何学模様を描き、その中央を割るように巨大な尺玉が炸裂する。アナログな火薬の爆発力と、精密なデジタルライティングの融合。伝統工芸の粋を守りつつ、未来の祝祭を提示するような圧巻の光景だった。