最新のツアーで彼女が放ったエネルギーは、静止画の美醜論争がいかに無意味であるかを証明していた。激しいダンスナンバーを歌い上げ、バラードでは涙を流しながら熱唱する。そこにあるのは、フィルターでは決して再現できない「生」の迫力だ。声量や表現力において、彼女は今なお日本のポップシーンのトップランナーである。
ライブに足を運んだ観客の多くは、ネット上のノイズなど気にも留めていない。「生で見るアユは、確かに年齢を感じる部分もあるけれど、それ以上にオーラが凄まじかった」と、あるファンは語る。画面上のピクセルを拡大して粗探しをする行為が、いかに矮小なものであるかを、彼女の歌声は突きつけている。