ネット上の一部では、「80年代のサンリオファンシーの1つに過ぎないのではないか」「マイメロディなどの派生デザインではないか」という誤解が散見されます。しかし、これは明確な誤りです。
サンリオのキャラクター史において、マロンクリームは「クラフト・手作り・お菓子作りというライフスタイル提案を前面に打ち出した先駆的キャラクター」でした。従来のキャラクターが「かわいい外見と記号性」を重視していたのに対し、マロンクリームは「自らミシンを踏んでドレスを仕立てる」「焼き立てのケーキを友達に振る舞う」という、地に足の着いたクリエイティブな日常の美しさを具現化していたのです。
また、小花柄のテキスタイルを前面に押し出したデザイン戦略は、当時のサンリオにとっても大きな挑戦でした。子供向けのおもちゃにとどまらず、大人になっても愛せる生活雑貨としてのサンリオデザインを切り拓いた歴史的功績を持っています。