満田屋の味噌田楽がこれほどまでに熱烈な支持を集める最大の理由は、「炭火の遠赤外線効果」と「素材ごとに使い分ける秘伝の薬味味噌」の融合にあります。
客席の中央に据えられた囲炉裏では、良質な炭が赤々と憩い、熟練の焼き手が串の返しのタイミングを細かく見極めています。強火の遠火でじっくり熱を通すことで、外側はパリッと香ばしく、内側は素材の水分を閉じ込めて驚くほどふっくらと仕上がります。
さらに特筆すべきは、合わせる味噌のバリエーションです。満田屋では具材の個性に合わせ、主に4種類の特製味噌を使い分けています。
・じゅうねん味噌(エゴマ):会津地方で「食べると十年長生きする」と伝わるエゴマを贅沢に擦り込んだ、豊かな風味とプチプチとした食感が特徴。
・山椒味噌:ピリッとした爽快な辛味と芳香が、淡白な豆腐や脂の乗った身欠きニシンの旨味を極限まで引き立てる大人の味。
・ゆず味噌:爽やかな柑橘の香りがふわりと広がる上品な甘口みそ。
・甘みそ:創業以来培われた麹の甘みと深い熟成感が際立つ、どこか懐かしい王道の味わい。
炭火で味噌がふつふつと泡立ち、香ばしい匂いが立ち上る瞬間こそ、満田屋でしか味わえない至福のプロローグです。