進学熱が高まる一方で、ネット上の噂や先入観によって生じる「誤解」についても正確に整理しておく必要があります。
第一の誤解は、「男子校時代の工業高校のような職人教育をしているのではないか」という古いイメージです。現在の芝浦工業大学附属は普通科の中高一貫校であり、実業高校ではありません。大学レベルの学問的探究をベースにしたアカデミックなSTEAM教育が行われており、一般の難関私立進学校と同等以上の基礎学力養成が行われています。
第二の盲点は、「入学後に生徒が強い文系志向を示した場合の軌道修正」です。学校側も文系進学クラスや個別指導体制を整えており、文系大学へ進学する生徒も毎年一定数存在します。しかし、学校のカリキュラム、周囲の友人関係、行事や課外活動の主軸は一貫して理工系・科学技術に置かれています。もし生徒本人が「古文・歴史の研究に没頭したい」「法学部や経済学部以外には興味がない」という確固たる文系志向を持っていた場合、学校の最大の強みである実験施設や高大連携プログラムの恩恵を十分に享受しにくいリスクがあります。