スクウェア・エニックスの『月刊少年ガンガン』誌上で行われた公式人気投票において、主人公のエドワード・エルリックとロイ・マスタングは常に熾烈な首位争いを繰り広げてきました。
第1回から最終回記念投票に至るまで、エドワードは不動の主人公として首位を維持し続けましたが、第2回投票ではマスタングが1位を奪取するなど、大人の色気と信念を併せ持つ軍部陣営の支持率の高さが際立ちました。上位には常にアルフォンス、リン(グリード)、リザ・ホークアイ、エンヴィーがランクインしており、敵味方を問わず内面描写の深いキャラが愛されています。
また、荒川弘作品の大きな魅力として、自立した魅力的な女性キャラクターの存在が挙げられます。守られるだけのヒロインはおらず、機械鎧整備でエドを支えるウィンリィ、銃器の達人としてマスタングの背中を守るリザ・ホークアイ、「ブリッグズの北壁」として君臨するオリヴィエ・ミラ・アームストロング少将など、自らの足で立ち、信念のために戦う姿が男性・女性読者双方から熱狂的な支持を集めました。
アニメ化においては、原作完結前に独自ルートを歩んだ2003年版アニメと、原作を忠実にアニメ化した2009年版『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST(FA)』の2作品が存在し、豪華声優陣の演技の系譜もファンの間で語り草となっています。
- エドワード・エルリック:朴璐美(2003年版・FA版共通)
- アルフォンス・エルリック:釘宮理恵(2003年版・FA版共通)
- ロイ・マスタング:大川透(2003年版) / 三木眞一郎(FA版)
- リザ・ホークアイ:根谷美智子(2003年版) / 折笠富美子(FA版)
- マース・ヒューズ:藤原啓治(2003年版・FA版共通)
- グリード:諏訪部順一(2003年版) / 中村悠一(FA版)
- エンヴィー:山口眞弓(2003年版) / 高山みなみ(FA版)
- キング・ブラッドレイ:柴田秀勝(2003年版・FA版共通)
2003年版の重厚で哀愁漂うトーンに対し、FA版では物語の壮大さとスピード感にマッチしたキャスティングがなされ、どちらのバージョンも日本アニメ史に残る名演として高く評価されています。