てんとう虫の幼虫は、昆虫分類学上「ワニ型(アリゲーター型)」と呼ばれる平たく活動的な体型をしています。成虫の丸く滑らかなシルエットとはかけ離れているため、初見では不気味に映るかもしれませんが、この体型こそが葉の上を素早く走り回り、獲物を捕らえるための進化の結晶です。
植物を栽培する上で最も頭を悩ませる害虫のひとつがアブラムシです。アブラムシは爆発的な繁殖力で新芽の樹液を吸い尽くし、すす病などのウイルス病を媒介します。ここで決定打となるのが家庭菜園におけるてんとう虫の幼虫の役割です。幼虫は生まれてから蛹になるまでの約2〜3週間の間に、体長わずか数ミリでありながら合計で数百匹から1,000匹以上のアブラムシを捕食します。成虫もアブラムシを食べますが、飛翔移動しない幼虫はその場に留まり、集中して周辺の害虫を一掃してくれるため、防除効果の即効性と持続性において成虫以上に極めて優秀な働きを見せます。