夜間に赤ちゃんの呼吸の異変に気づいた際、多くの親が「今すぐ救急外来へ行くべきか、それとも明日の朝まで様子を見ていいのか」という苦渋の決断を迫られます。受診の優先順位を明確にするチェックポイントは以下の通りです。
【深夜であっても直ちに救急外来を受診(または119番通報)すべき危険サイン】
- 息を吸うときに喉元や胸が激しく窪む(中等度〜重度の陥没呼吸)。
- 呼吸に合わせて頭を上下にカクカクと揺らす(点頭呼吸)。
- 息を吐き出すたびに「ウーッ」「ハァッ」と呻くような唸り声を上げる(呻吟:しんぎん)。
- 唇や舌、爪の色が明らかに青紫色に変色している(チアノーゼ)。
- ぐったりして視線が合わず、刺激を与えても泣き声が弱々しい、または泣けない。
- 無呼吸が15秒以上持続し、全身の力がダランと抜けている。
【夜間は安静を保ち、翌朝の診療時間内に受診して良いサイン】
- 鼻づまりの音はするが、陥没呼吸や肩呼吸は見られない。
- 母乳やミルクを普段の7〜8割以上飲むことができている。
- 熱はなく、抱っこやあやしかけに反応して手足を動かしている。
- おしっこが半日以上しっかり出ている(脱水傾向がない)。
深夜に判断がつかない場合は、全国共通の小児医療電話相談「#8000」(各都道府県の当番小児科医・看護師が対応)を積極的に活用してください。電話口で赤ちゃんの息遣いや胸の動きを直接音声や言葉で伝えることで、救急搬送の必要性の有無について的確な助言を得ることができます。