SNS上や質問投稿サイト(Yahoo!知恵袋など)で頻繁に見受けられるのが、「ストーリー閲覧順好きな人が上位に来ている」「何回も見てくるストーカーのようなアカウントが一番上に表示される」という言説です。しかし、この解釈には重大な論理のすり替えが存在します。
まず前提として、Instagramには外部アプリのようなプロフィール閲覧履歴(いわゆる足跡リスト)を確認できる公式機能は存在しません。ストーリーズの閲覧者リストは唯一「誰が投稿を見たか」を可視化するインスタ足跡確認の役割を果たしているため、ユーザーはこの並び順に対して過度な意味付けを行いがちです。
「ストーリー閲覧順何回も見た人が自動的に上位へ上がってくる」という噂について、Meta社のプライバシーポリシーおよび特許関連文書を照らし合わせると、相手側が自分に対して取った一方的なアクションのみを理由に順位を極端に操作することは、ストーキング助長やプライバシー侵害のリスクを避ける観点から抑制されています。つまり、「相手が自分の投稿を何十回も熱心に見ているから上位にいる」のではなく、「自分自身が無意識のうちにその相手のプロフィールを頻繁に見に行ったり、過去に投稿をチェックしたりしている」ことで、自らの行動によって相手の関心度スコアを押し上げているケースが大半を占めます。
心理学における「確証バイアス」が働き、気になっている相手が上位にいると「相手も自分を気にしている証拠だ」と認知を結びつけてしまうことが、ネット上でこの誤解が再生産され続ける根本原因と言えます。