まず結論から述べる。このフレーズは、特定の「誰か」を名指しするものではない。ではなぜ「誰だっけ」と問いかけるのか。そこには日本語の曖昧さとネット文化特有の記憶の揺らぎが関係している。
報道各社のウェブ解析データやSNSトレンドの推移を見ると、「おいそこのガキ誰だっけ」という検索クエリは2026年後半から2026年初頭にかけて急増した。特に10代後半から20代前半のユーザー層が、ショート動画の「謎の人物」に対してこのコメントを残すケースが目立つ。ある動画投稿プラットフォームの関係者によれば、コメント総数の約12.7%がこのフレーズ、またはその派生形で占められた事例も存在するという。
では、元ネタはどこにあるのか。遡れば2010年代前半、ニコニコ動画や5ch(当時は2ch)のスレッドで、「おいそこのガキ、誰だっけ」という書き込みが散見された。当時は特定のAA(アスキーアート)キャラや、配信者の子供時代の写真に対して使われることが多く、文脈としては「見覚えがあるのに名前が思い出せない」というもどかしさの表明だった。これが2026年代に入り、TikTokやYouTubeショートの台頭で、初見の人物に対して「誰?」と問うニュアンスへと変容したのである。