「実家から大量のドラゴンボールカードが出てきたから大金持ちになれる」という期待は、ネットの過熱報道が生んだ代表的な誤解の一つです。冷静に見極めるべきポイントがいくつか存在します。
第一に、「復刻版」と「当時物初版」の混同です。バンダイは2000年代以降や記念イヤーに、過去のカードダスデザインを忠実に再現した「復刻セレクション」や「COMPLETE BOX」を多数販売しています。裏面のコピーライト表記や年号(1988年、1989年等の記載の有無)を確認しなければ、数千円〜数万円の価値がある初版と、数百円程度の復刻版を見分けることはできません。
第二に、「剥がし済みダブルプリズム」の評価下落です。当時のカードダスには、1枚目のシールを剥がすと2枚目のキラカードが現れるギミック(隠しキラ・めくりカード)が多く存在しました。このタイプのカードは「未剥がし(完全な状態)」であって初めて満額査定となります。子どもの頃に綺麗に剥がしてアルバムに貼ってしまったカードや、貼り直して埃が入ってしまった個体は、査定額が10分の1以下に落ち込むのが業界の通例です。