八代目中村芝翫と三田寛子の間に生まれた3人の息子は、現在それぞれ歌舞伎界の第一線で独自の個性を開花させています。2016年に父の八代目中村芝翫襲名と同時に行われた「三兄弟同時襲名」から月日を経て、かつての少年たちは今や成駒屋の屋台骨を支える堂々たる青年歌舞伎俳優へと飛躍を遂げました。
長男の四代目 中村橋之助(本名:国生)は1995年12月26日生まれの30歳。エネルギッシュな立役として古典の重責を担う一方、ミュージカルや外部舞台への出演を通じて演技の幅を広げています。次男の三代目 中村福之助(本名:宗生)は1997年11月13日生まれの28歳。豪快かつ愛嬌のある佇まいで舞台を盛り上げ、現代的なエンタメ感覚と古典の骨太さを併せ持つ存在として評価を高めています。
そして三男の四代目 中村歌之助(本名:宜生)は2001年9月10日生まれの24歳。端正な顔立ちと凛とした所作が持ち味で、古典の立ち役はもちろん女方や繊細な役どころにも挑戦し、若手屈指の美男子として多くの支持を獲得しています。彼らは近年、自主公演「神谷町小歌舞伎」などを自ら企画・主催し、古典の大役に果敢に挑むなど、親世代の庇護を離れた自立した表現者集団としての評価を固めつつあります。