桂三枝の名で日本中の人気者となり、現在は「六代目桂文枝」として上方落語界を統率する文枝師匠は、1943年(昭和18年)7月16日生まれ。2026年の誕生日で83歳を迎えます。一般的には完全引退して余生を過ごす年齢でありながら、その創作意欲と活動ペースは衰えを見せるどころか、むしろ研ぎ澄まされています。
2026年現在の主な活動拠点は、自身が設立に奔走した大阪の定席「天満天神繁昌亭」や東京の寄席、そして全国各地で開催される独演会ツアーです。体調面を危惧するネット上の検索も見受けられますが、舞台袖で見せる足取りはしっかりしており、マイクの前に座れば往時と変わらぬ艶のある声と鋭い人間観察眼で客席を沸かせています。公式発表や各種インタビュー資料によると、近年は自らの持ちネタである「創作落語(新作落語)」のデジタルアーカイブ化や、後世に残すための書籍出版プロジェクトにも精力的に携わっています。
80代に突入して以降、高座で語る枕(導入部)では自身の加齢や物忘れを逆手に取った自虐ネタを取り入れ、会場を爆笑の渦に巻き込む円熟味を見せています。「老いを隠すのではなく、老いすらも一級の笑いに昇華させる」という立ち振る舞いは、長年テレビの第一線で時代の空気を吸い続けてきたエンターテイナーならではの真骨頂です。