解禁から数年が経過した現在、ストリーミングサービスを利用してV6の楽曲を聴いているリスナーの層は、リアルタイムのファンだけに留まりません。音楽レビューサイト、SNS、知恵袋などの投稿を分析すると、新たな聴取体験の広がりが見て取れます。
かつて熱心にCDを購入していた40代前後の往年のファンからは、「押し入れの奥にCDをしまい込んで久しかったが、通勤電車や家事の合間にスマホひとつで青春時代の曲をすべて聴き直せるようになった」「シャッフル再生で『こんな名曲カップリングがあったのか』と再発見した」というノスタルジーと利便性を称賛する声が圧倒的です。
一方で、近年のシティポップや90年代ユーロビートのリバイバルブームを背景に、2000年代以降生まれのZ世代リスナーによる流入も顕著です。「『TAKE ME HIGHER』のグルーヴ感が海外のダンスミュージックと比べても異次元にかっこいい」「トニセンの洗練されたポップスと、カミセンの初期衝動が同居するアルバム構成が斬新」といった、アイドルという枠組みを超えた純粋なサウンド評価が目立ちます。
サブスク解禁がなければ埋もれていたかもしれない名アレンジや職人的なボーカルワークが、アルゴリズムレコメンドを通じて国境や世代を越えて再評価されている実態が浮き彫りになっています。