ビジネスパーソンや学生を対象にした各種コミュニケーション意識調査によると、20代〜50代の約6割以上が「自分の話し方や声の通りにコンプレックスを抱いたことがある」と回答している。とりわけリモートワークとリアル対面が共存する環境において、声の伝達力不足は業務上の重大なボトルネックになりやすい。
SNSやQ&Aサイトでも、「周りがうるさい場所だと声が全く通らない」「オンライン会議で自分だけマイクの音量が小さいと言われる」「カラオケで歌うと声がマイクに乗らず、BGMに埋もれてしまう」といった切実な声が後を絶たない。取材班が実際にリサーチした発言の中には、「一生懸命大きな声を出そうとするあまり喉を痛めてしまい、さらに声が出にくくなる悪循環に陥った」という痛烈な告白も見受けられた。
このように、声のこもりは単なる自己満足の問題にとどまらず、商談での説得力低下や対人関係での消極性へと直結している。相手に言葉をしっかりと届けるためには、まずそのメカニズムを正確に把握することが欠かせない。