ネット上のコミュニティやSNS(X、知恵袋、ペットコミュニティ)では、「猫アレルギーを抱えながら猫を迎えた」飼い主たちの生々しい手記が多数報告されています。そこに見られるのは、理想と現実の激しいせめぎ合いです。
ある30代の女性会社員は、幼少期から猫アレルギー(くしゃみ・目のかゆみ)を抱えながらも、サイベリアンの専門ブリーダーを訪問した体験を次のように語っています。
「ブリーダーさんの猫舎で約2時間、成猫たちと触れ合いました。普通の雑種猫カフェでは30分で目が充血して鼻水が止まらなくなる私が、まったく無症状だったことに驚き、迎え入れを決断しました。実際に子猫を迎えて最初の数ヶ月は全く問題ありませんでした。しかし、生後8ヶ月を過ぎて猫が性成熟を迎えた頃から、喉のイガイガ感と皮膚の痒みが再発したのです」
現場のブリーダーへの取材でも、同様の指摘がなされています。子猫の時期はアレルゲンの産生量が少なく、成猫になる過程でホルモンバランスが変化し、分泌量が増加するケースが珍しくありません。また、同じサイベリアンの血統であっても、「親猫が低アレルゲンだからといって、産まれた子猫すべてが低アレルゲンになるとは限らない」という遺伝的ばらつきが存在します。
知恵袋などの相談窓口には、「低アレルゲンと言われた猫種を迎えたが、家族に重い喘息症状が出てしまい、里親を探さざるを得ない」という悲痛な告白が毎年後を絶ちません。現場のリアルが教えてくれるのは、「猫種の名前だけで安心を買い取ることは不可能」という厳しい事実です。