1970年代(昭和40年代後半から50年代)、日本のバラエティ番組に突如現れて一大センセーションを巻き起こしたくしゃおじさん。その親しみやすい愛称の裏にある本名は成田幸雄(なりた ゆきお)氏です。1920年(大正9年)1月25日生まれで、青森県の出身でした。
もともと芸能界のプロタレントとして活動していたわけではなく、一般の会社員・民間人でありながら、素人参加型番組への出演をきっかけに一躍全国区のスターへと駆け上がった人物です。当時の大ヒット番組『スター誕生!』のアトラクションコーナーや『紅白なんでも合戦』『ものまね王座決定戦』、さらには『笑点』の演芸コーナーなど、名だたる人気番組からオファーが殺到しました。
テレビ画面に登場するやいなや、穏やかな笑顔から一転、一瞬で顔の中央部をギュッと収縮させるその芸は、視覚的ユーモアと驚きを兼ね備えていました。そのインパクトは国内にとどまらず、ギネス世界記録(当時のギネスブック)において「顔を最も短く縮めることができる人物」として公式に認定・掲載されるなど、世界的な知名度を獲得するに至りました。大手メーカーのテレビCM(カルビーのポテトチップスなど)にも起用され、昭和のお茶の間に欠かせないアイコンとなったのです。