プーチン氏の政治手法やリスク管理の冷徹さを理解する上で、若い頃のKGB(ソ連国家保安委員会)経歴は決定的な要素です。
レニングラード大学法学部を卒業後、1975年にKGBに入局。1985年から1990年にかけて旧東ドイツのドレスデンに派遣され、諜報工作に従事しました。冷戦終結とソ連崩壊の混乱を現地で直接体験した経験が、極端なまでの警戒心と「裏切りを絶対に許さない」統制心理の基礎を形作ったと語られています。
この徹底した防諜意識は、自身の私生活や家族関係の徹底した秘匿にも如実に表れています。
元妻との娘たち(マリアとカテリーナ)の現在
2013年に離婚を発表した元客室乗務員のリュドミラ夫人との間には、2人の娘がいます。
- 長女:マリア・ヴォロンツォワ(1985年生)
内分泌学の専門医・遺伝子研究者であり、ロシアのバイオテクノロジーメガプロジェクトを主導する企業幹部として巨額の国家予算に関与。 - 次女:カテリーナ・チホノワ(1986年生)
元アクロバティック・ロックンロールダンサー。モスクワ大学の科学技術イニシアチブ「インノプラクティカ」を率いる実業家・数学者。
公の場では父親の名前を出さずに活動していましたが、欧米の制裁対象に指定されたことでその存在が世界的に知られることとなりました。近年では経済フォーラムなどで公然と発言する機会が増えており、プーチン政権の次世代エリートネットワークの一翼を担っています。
アリーナ・カバエワ氏との関係とささやかれる隠し子
新体操のアテネ五輪金メダリストであり、元国家院議員のアリーナ・カバエワ氏との関係は、長年にわたりロシア国内で最大のタブーとされてきました。公式には一切認められていませんが、ロシア最大の民間メディアグループ「ナショナル・メディア・グループ」の会長を務めるなど異例の厚遇を受けており、複数の子どもをもうけてスイスやロシア国内の厳重な警戒施設で暮らしているとの調査報道が相次いでいます。