シーズン1の衝撃的なクライマックスには、無数の伏線が張り巡らされていました。警察の包囲網を嘲笑うかのように姿を消したハリソン山中(豊川悦司)の生存、そして家族を奪われた復讐の果てに逮捕された辻本拓海(綾野剛)のその後について、物語の構造から見えてくるポイントを整理します。
第1作のラストシーン、深手を負いながらも雪山へと消えたハリソンの姿は、彼が単なる詐欺グループのリーダーではなく、人間の欲望を喰らって生きる「絶対悪の象徴」であることを示していました。彼が生き延びている事実は明白であり、海外逃亡ルートを確保したハリソンが再び新たな獲物を狙うことは不可避です。
一方、捜査一課の倉持麗(小池栄子)に手錠をかけられた辻本拓海は、自らの罪を受け入れつつも、ハリソンに対する執念の炎を完全に消してはいません。続編では、服役中の拓海が警察側の「アドバイザー」としてハリソン追跡に協力する、いわば映画『羊たちの沈黙』のレクター博士とクラリスのような変則的なバディ・頭脳戦へとシフトする可能性が極めて高いと分析されています。