麹町中学校の現在と評判|定期テスト廃止改革のその後と進学実績の真実

麹町中学校の現在と評判|定期テスト廃止改革のその後と進学実績の真実

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千代田区は中学校において「学校選択制」を採用しており、区内に居住していれば指定学区以外の学校を選ぶことが可能です。麹町中学校の改革ブーム期には、学区外はおろか「麹中に入学させるために千代田区内へ住民票を移す」「区内マンションに転居する」といった実質的な越境通学現象が多発し、メディアでも大きく取り上げられました。

教育関連掲示板やSNS、在校生・卒業生保護者の証言を丹念に精査すると、同校に対する評価は現在、非常に明暗が分かれる構造になっています。

肯定的な口コミとして目立つのは、生徒の精神的自立と学校環境の風通しの良さです。

「固定の学級担任がいないため、先生との相性問題で不登校になるリスクが極めて低い」「行事の企画・運営を生徒が本気で議論して決めるため、プレゼン能力や問題解決能力が私立中高一貫校以上に鍛えられる」「無意味な板書写しや計算ドリルを強制されないので、自分のペースで受験勉強に集中できる」といった声は、今なお強く支持されています。

一方で、手厳しい批判や不安を吐露する口コミも根強く存在します。

「宿題が出ないからと本当に何もしない子は、中2の後半で完全に学力崩壊する」「自律できる上位2割の生徒には天国だが、自制心の弱い中間層以下の生徒には放置と同義」「改革の看板に期待して入学させたが、先生によって方針の熱量に差があり、結局は塾任せになる」という指摘です。

千代田区の学校選択制における倍率も、改革フィーバー当時の「何が何でも麹町中」という加熱状態から変化を見せています。伝統的な手厚い進路指導や手厚い生活規律を求める層は神田一橋中学校などを選択する傾向が強まり、家庭の方針によって明確な住み分けが進んでいます。現在の麹町中は、ブランド名だけで安易に選ぶ学校ではなく、教育方針を理解した上で選ぶ学校へと成熟しました。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。