講談の世界で確固たる地位を築き上げている一龍斎貞鏡さん。その美貌と華やかなオーラから「同業の講談師や落語家と結婚したのではないか」「歌舞伎関係者やテレビ業界人では」といった憶測が飛び交っていましたが、真相は「6歳年下の僧侶(寺院の住職・僧侶職)」です。
入籍が公表されたのは2018年のこと。当時、貞鏡さんは32歳、旦那さんは26歳でした。旦那さんは一般の方であるため、本名や所属する寺院の具体的な寺号などはプライバシーの観点から非公表を貫いています。しかし、仏門に身を置く人物らしく、日々精神修養を重ねながら、多忙を極める貞鏡さんの芸道を一番近くで見守り続けています。
講談という日本の伝統話芸と、仏教という宗教文化。一見すると異なる世界に思えますが、実は講談のルーツの一つには寺社での「説経」「辻講釈」があります。「語りによって人々の心を動かし、教訓や歴史を伝える」という根底の部分で、僧侶の夫と講談師の妻は深い精神的共鳴を果たしているのです。