稀勢の里の現在に迫る!二所ノ関親方の改革と大の里育成の全貌

稀勢の里の現在に迫る!二所ノ関親方の改革と大の里育成の全貌

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二所ノ関部屋の改革は、机上の空論ではありません。稽古見学に訪れた好角家や地元住民、さらには出稽古に訪れた他部屋の力士たちの証言から、現場のリアルな熱量が伝わってきます。

「土俵に上がっている力士だけでなく、土俵下で順番を待つ力士がタブレットで直前の取組動画を食い入るように見返し、親方から具体的なアドバイスを受けている。親方は声を荒らげて怒鳴ることは一切なく、『いま足が出なかった理由は右の踏み込みが10センチ外側だったからだ』とミリ単位で説明していた。あんな稽古場は見たことがない」(相撲雑誌ライター)

愛弟子である大の里自身も、メディアのインタビューで次のように語っています。「親方は相撲の技術はもちろん、なぜそのトレーニングが必要なのか、なぜこの時間帯に休むべきなのかを論理的に教えてくださる。だから迷いなく相撲に集中できる」。指導者と弟子の間に、従来の理不尽な上下関係ではなく、「選手と名コーチ」という近代的なプロフェッショナルとしての信頼関係が築かれている様子が窺えます。

また、茨城県阿見町という立地についても、開設当初は「両国国技館から離れすぎて不便ではないか」という声が一部にありました。しかし現在では、雑踏から離れた広大な敷地でのびのびと稽古に励み、地域住民の強力なバックアップを受ける姿が定着。ファンの間でも「阿見町だからこそ、あのスケールの大きな力士たちが伸び伸び育っている」と肯定的な評価が定着しています。

林 結菜
著者

林 結菜

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。