そもそも、なぜこれほど完成されたホビーが市場から姿を消すことになったのか。その転換点となった、プリティーリズムのアーケード稼働終了の経緯を振り返ります。
タカラトミーアーツが手掛けたアーケードゲーム『プリティーリズム』は、2010年7月の『ミニスカート』からスタートしました。ダンスゲームと着せ替え遊び、さらには透明感あふれるストーンのコレクション性が女児の心を掴み、アニメ展開とともに爆発的な大ヒットを記録しました。
しかし、シリーズ4作目『レインボーライブ』の放送終了に伴い、プロジェクトは次世代プラットフォームへの移行を決断します。2014年7月、後継機となる『プリパラ』が稼働を開始。「プリチケ」と呼ばれる紙製オンデマンド印刷チケットを採用した新システムへ主役の座を譲る形で、ストーンの排出を伴うアーケード版『プリティーリズム』は惜しまれつつも順次稼働を終了しました。
製造ラインが完全に停止したことで、ストーンは「過去の遺産」となりました。しかし、その丁寧な金型成形やラインストーンの輝き、手に持ったときの心地よい重みは、以降のデジタル印刷カードにはない工芸品的な魅力を持っており、10数年が経過した今、歴史的アーカイブとしての価値を帯びるに至っています。