X(旧Twitter)やTikTokなどのソーシャルメディアにおいて、「歌舞伎町のセブンイレブンが異世界すぎる」「お酒の棚にカーテンが引かれている」といった投稿が定期的に数万リポスト規模で拡散されています。一般的な市中店舗とは一線を画すその運営体制には、歌舞伎町ならではの切実な事情が横たわっています。
第1の背景は、夜間を中心とした酒類販売の自粛・制限措置です。特定エリアの店舗では、週末や夜間帯になると酒類コーナーにシートが被せられたり、高アルコール度数(ストロング系)の缶チューハイが棚から姿を消したりする光景が見られます。これが来街者にとって強い違和感と驚きを与え、ネット上での拡散の引き金となっています。
第2の背景は、徹底した防犯特化型の店舗設計です。深夜帯における警備員の配置、レジカウンターへの防犯アクリル板や防犯カメラの多重設置、さらにはエナジードリンクやメイク直し用品、二日酔い対策商品に極端に偏向した商品ラインナップなど、街の生態系をそのまま反映した売り場構成が話題を呼んでいます。
第3の背景は、「トー横」と呼ばれる新宿東宝ビル周辺エリアとの地理的近接性です。未成年者の集団滞留やオーバードーズ(市販薬の過剰摂取)、路上飲酒トラブルが社会問題化するなか、最前線に位置するコンビニエンスストアが治安維持の防波堤として機能せざるを得ない現実があります。