かつてのアニメやゲームは日陰の趣味だった。しかし現在、サブカルチャー産業の急速な成熟と拡大によって、その境界線は完全に消え去っている。Netflixなどのグローバル配信プラットフォームを通じてアニメが世界的なメインカルチャーとなったいま、女性ファンが少数派であるという前提そのものが崩れつつある。
それにもかかわらず、なぜ今もなお類似のトラブルが絶えないのか。答えは、オンライン上の細分化された小規模コミュニティへの移行にある。インディーゲーム開発チーム、VTuberのファンサーバー、競技ゲームの固定チームなど、規模が小さく密閉された場所ほど、かつて部室で起きていた「姫と騎士たち」の歪な力学が再現されやすいのだ。