「勝山梶」から「アイスクリーム」時代にかけて、2人の間には残酷なまでのコンビ格差が生じていました。当時の各種インタビューや番組内の証言によると、ムーディ勝山の最高月収が640万円以上に達していた絶頂期、相方の梶剛の月収はわずか数千円から数万円程度にとどまっていた時期があります。
劇場に足を運んでも、勝山だけが専用車でテレビ局へピストン移動し、梶は劇場の隅で出番を待つ日々が続きました。当時の心境について梶は、後年の手記や特番出演時に「相方が売れたことへの祝福と、自分が何もできていない焦燥感で精神的に追い詰められていた」と率直に語っています。
ネット上で囁かれた不仲説の真相について検証すると、殴り合いのような決定的な喧嘩があったわけではありません。しかし、会話が次第に事務連絡のみとなり、ネタ合わせすら成立しなくなる「心理的バウンダリー(境界線)の崩壊」が起きていました。互いに気を使い合いながらも積もり重なった無力感とプライドの衝突が限界に達し、2010年6月、双方が納得のうえで解散理由を「それぞれの道を歩むため」とし、正式にコンビ活動に終止符を打ちました。