「お台場の日航ホテル」を調べる際、多くの旅行者を混乱させているのが「グランドニッコー東京 台場」の存在です。「日航東京がヒルトンになったのなら、今あるグランドニッコーは何なのか?」という疑問は非常に多く寄せられます。
この2つのホテルは、ゆりかもめの台場駅を挟んで建つ完全に別の建物です。お台場ホテルエリアの歴史と変遷を整理すると、その構図が明快に見えてきます。
もともと海側に建っていたのが「ホテル日航東京(現・ヒルトン東京お台場)」であり、駅を挟んだ陸側にそびえていたのは京急グループ系の「ホテル グランパシフィック LE DAIBA」でした。2015年10月に海側の日航東京がヒルトンへ変わったわずか9カ月後の2016年7月、今度は陸側のグランパシフィックがオークラ ニッコー ホテルマネジメントの最高級ブランド「グランドニッコー」の国内第1号店としてリブランドオープンしたのです。
「日航の看板が海側から陸側のホテルへ移った」ように見えたため、「日航ホテルがお台場の中で移転した」という誤解が定着してしまいました。両ホテルは物理的にも経営母体的にも異なるライバル同士です。