食品衛生の現場において最も警戒されるのが、細菌が爆発的に増殖する「20℃〜40℃」の危険温度帯です。厚生労働省や食品安全委員会の公表資料によると、黄色ブドウ球菌やセレウス菌、サルモネラ属菌などは、30℃前後の環境下でわずか数時間のうちに増殖し、毒素を生成するリスクが跳ね上がります。
お弁当の腐敗防止を確実にするためには、持ち運びから喫食までの間、内部温度を「15℃〜10℃以下」にキープし続ける必要があります。そのためには、お弁当箱の容量や外気温に応じた適切な保冷剤のサイズと個数の選定が欠かせません。一般的な目安として、容量500ml〜600mlの標準的なランチボックスであれば、30g〜50gの保冷剤が最低2個(合計60g〜100g程度)必要とされています。
データが実証するように、保冷剤単体では外気温に負けて2〜3時間で融解してしまいます。「保冷剤をお弁当の上に置くこと」と「断熱性に優れた保冷バッグを併用すること」の2つが揃って初めて、6時間以上の安全な保冷効果が持続します。