「病院を受診するほどではないが、一時的な緊張を和らげたい」という場合、ドラッグストア等で手に入る市販薬や漢方薬を活用する手段があります。大前提として、医療用医薬品であるベンゾジアゼピン系抗不安薬は市販されていません。市販の鎮静薬は、抗ヒスタミン成分や生薬を主成分とした穏やかなものに限られます。
体質や症状のタイプに合わせて選べる漢方薬は、長引く自律神経の乱れに対して頼もしい選択肢です。
- 半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう):喉のつかえ感、胸の圧迫感、予期不安があるときに。
- 柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう):体格が比較的しっかりしており、イライラや不眠、動悸を伴う精神不安に。
- 抑肝散(よくかんさん):神経が高ぶり、怒りっぽくなったり筋肉が緊張したりする状態に。
- 桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう):比較的体力がなく、些細なことでビクビクしてしまう神経過敏に。
漢方は副作用が少なく日常に取り入れやすい反面、即座に強いパニック発作を抑え込むような即効性は期待できません。生活に支障が出るレベルの不安が続く場合は、セルフケアにこだわりすぎず医療機関を頼ることが回復への最短ルートです。