駅空間設計や都市動線心理学の観点から分析すると、大宮駅のニューシャトル乗り場には利用者が錯覚を起こしやすい3つの構造的盲点が存在します。
第1の盲点は、「JR改札内乗り換えが不可能」という点です。大手私鉄の直通改札や地下鉄の連絡通路に慣れた旅行者は、JR構内にのりかえ改札があると錯覚しがちですが、埼玉新都市交通は独立した別会社のため、一度必ずJRの改札外へ出場しなければなりません。
第2の盲点は、「新幹線高架の死角配置」です。ニューシャトルの線路とホームは、東北・上越新幹線の建設時に「新幹線高架橋の張り出しスペースを活用する」という歴史的経緯(新幹線建設の見返りとして敷設された埼玉新都市交通伊奈線)から誕生しました。そのため、駅舎自体がJR本幹の高架下西端に埋め込まれる形となっており、中央自由通路から直接ホームを視認できない構造になっています。
第3の盲点は、「独特なラケット型ループ線」による乗り場の単一性です。ニューシャトル大宮駅は複線ではなく、終点で車両がUターンする「単線ラケット状ループ構造」を採用しています。到着した列車がそのまま折り返し発車するため、ホームは1面1線。行き先(内宿方面)はすべて同一ホームから発車するため、ホームにさえ着いてしまえば乗り間違いは起きません。