妊娠後期のぎっくり腰のような痛み!動けない原因と陣痛の見分け方

妊娠後期のぎっくり腰のような痛み!動けない原因と陣痛の見分け方

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妊娠後期に発生する激痛は、単なる筋肉疲労による腰痛とは根本的に性質が異なります。産婦人科医および関節バイオメカニクスの専門家が指摘する最大の要因は、妊娠初期から分泌が始まり後期にかけて骨盤帯へ強く作用する女性ホルモン「リラキシン」の分泌と骨盤の緩みです。

リラキシンには、胎児が産道を通れるように骨盤を取り囲む靭帯や恥骨結合を弛緩させる重要な役割があります。しかし、この緩みによって骨盤の要石である仙腸関節が不安定化します。そこに妊娠後期の急激な体重増加(標準で8〜12kg前後)と、せり出した腹部を支えるための「腰椎前弯(過度な反り腰)」が加わることで、関節周囲の神経や関節包に過剰な剪断力(ズレる力)が集中します。

これが、いわゆる妊娠後期仙腸関節障害の実態です。重い物を持った瞬間だけでなく、「寝返りを打とうとしただけ」「椅子から立ち上がろうとした瞬間」といった日常の極めて些細な動作で関節のロッキング(引っかかり)や微小亜脱臼が生じ、ぎっくり腰と全く同じ電撃的な激痛を発症します。

さらに臨床現場では、妊娠後期恥骨痛と腰痛の合併を訴える妊婦が極めて多い点も見逃せません。骨盤は前方の恥骨結合と後方の左右の仙腸関節という「3つの結合部によるひとつのリング構造」を形成しているため、後方の仙腸関節が破綻すれば前方の恥骨結合にも過度な負荷が波及し、下腹部や股関節周囲まで響く複合的な激痛へと発展します。

伊藤 翔太
著者

伊藤 翔太

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。