彼の転機は1984年に訪れた。フジテレビジョンが平日帯の昼番組としてスタートさせた『ライオンのいただきます』の司会に抜擢されたことだ。当時、勝手知ったるベテラン主婦層のパネラーたちを相手に、若き日の彼が見せた巧みな仕切りは大きな話題を呼んだ。
所属事務所である浅井企画の先輩・関根勤とのコンビ「コサキン」で見せていたマニアックで底抜けに明るい笑いとは一味違う、一般視聴者や出演者に寄り添う「優しさと安心感」。スポンサーであるライオン株式会社の提供枠としてもお茶の間に定着し、昼の帯番組としての地位を揺るぎないものにした。