地上波テレビ局のキー局関係者が明かす本音は切実だ。特に日本テレビをはじめとする民放各局は、長年プライム帯を支えてきた看板番組の改編と代替コンテンツの確保に、今も追われ続けている。看板MCの不在が招いたのは、単なる視聴率の変動だけではない。番組全体を牽引する強烈な「オチ」と「ツッコミ」の不在による、コンテンツの希薄化だ。
民放の制作幹部は語る。「スポンサーのコンプライアンス要請はかつてなく厳しい。だが、リスクを恐れて毒を抜いた番組ばかりを並べても、若者のテレビ離れに拍車がかかるだけだ」。安全な番組制作と、視聴者を惹きつける刺激。この板挟みの中で、各局の制作現場は決定的な爆発力を欠いたまま手探りの模索を続けている。