面接で「年間休日は107日ですが、有給休暇を使えば120日近くになりますよ」という説明を受けた経験を持つ人は多いだろう。だが、この言葉を鵜呑みにするのは危険だ。
年間休制度そのものが107日に抑えられている職場は、そもそも「余剰人員が存在しない」ことを意味する。1人が休めば現場が回らなくなる環境で、年間10〜15日もの有休を自由に消化できるはずがない。義務化された「年5日の有休消化」すら、会社側が指定したシフト穴埋めに機械的に割り当てられるケースが後を絶たない。
健康面での代償も極めて大きい。慢性的な6連勤は自律神経を疲弊させ、睡眠の質を著しく低下させる。週末の1日だけの休みでは、1週間の疲労をリセットできず、疲労が蓄積したまま月曜日を迎える。これが数ヶ月続けば、バーンアウト(燃え尽き症候群)やメンタルヘルス不調を引き起こすリスクは跳ね上がる。