主人公・緑谷出久が辿った成長の軌跡は、まさに「無個性」からの大逆転劇だった。「ワン・フォー・オール」の真の力を解放し、歴代継承者たちの能力をマルチに操る姿は、従来のヒーロー像を完全に塗り替えた。黒鞭や発勁、変速といった複数の「個性」を融合させた戦闘スタイルは、終盤の戦いにおいて圧倒的な戦力となったのだ。
一方で、彼の幼馴染であり最大のライバルである爆豪勝己の進化も凄まじい。「爆破」というシンプルな能力でありながら、自身の汗に含まれるニトロのような物質を限界突破の精密さで制御。身体全身から爆破を起こす「クラスター」の覚醒により、音速を超える機動性と破壊力を手に入れた。二人の絆と競い合いは、まさに王道少年漫画の極致と言える。