「昔は買えたのに、最近どこに行っても置いていない」——そんな声をよく耳にする。これには明確な構造的理由が存在する。
まず挙げられるのが、コンビニエンスストア業界における徹底したPOSシステム管理だ。限られた売り場スペースにおいて、1日あたりの回転率が低い商品は容赦なくカットされる。ナショナルブランドの加熱式デバイスや主要国産銘柄が売り場を圧迫する中、マニアックな嗜好品はどうしても優先順位が下がってしまう。
さらに輸入ルートの特性も無視できない。アーク・ロイヤル (Ark Royal) の輸入元関係者である柘植雄介 (日本輸入元代表) 氏は、かつてメディアの取材に対し、輸入タバコにおける船便のスケジュール管理や一括検疫の手続きが国内流通の頻度と量に直結している旨を指摘している。一度在庫の過不足が生じると、全国の流通網へ均等に供給が行き渡るまでにタイムラグが生じるのだ。