近年のNetflixが手掛けるオリジナルドラマの充実ぶりには目を見張るものがある。80年代の女子プロレス狂乱を描き爆発的ヒットを記録した『極悪女王』のように、歴史の裏側にあった熱気と狂気を力強く蘇らせる作品がある一方で、韓国のディストピアサスペンス『地獄が呼んでいる』のように、「地獄」や「審判」という重厚なテーマをダークファンタジーとして昇華させた作品も世界中で支持されている。
「地獄に堕ちるわよ」というセリフが象徴するように、現代人が抱える恐怖や罪悪感、そしてスカッとする懲悪の構図は、時代や国境を越えて人々を引きつける強力なモチーフだ。バラエティ的ポップさと重厚なドラマ性が同居する日本発のコンテンツは、こうした世界的な潮流の中でも独自の異彩を放っている。