デザインの可愛らしさ以上に、現場で何よりも優先されるのが「絶対的な安全性」だ。こども家庭庁が発信する保育事故防止の安全ガイドラインに基づき、園児が触れる可能性のある身の回り品には極めて高い安全水準が求められている。
まず、安全ピンの使用はほぼすべての施設で全面禁止とされている。万が一の針の脱落や誤飲、園児と抱き合った際の刺傷事故を防ぐためだ。現在主流となっているのは、エプロンに直接縫い付けるタイプや、強力な面ファスナー(マジックテープ)を用いた着脱式である。
フェルト手芸で作る際も、ボンド接着のみに頼った小さなパーツはご法度だ。目玉パーツやビーズ、小さなボタンなどは園児が引っ張って口に入れる危険性が極めて高い。すべてのパーツをしっかりと刺繍で縫い止め、引っ張っても絶対に外れない強度を確保することが、実習生に求められる最低限の安全マナーとなっている。