YB125SPの動力性能改善において、費用対効果が最も高く推奨されるのがスプロケット丁数変更です。純正のフロント(ドライブスプロケット)は14丁ですが、これを15丁または16丁にロング化することで、エンジン回転数を抑えながら車速を乗せることが可能になります。
街乗りとツーリングを両立したい場合、フロント15丁化が王道です。発進時のトルク感を損なうことなく、時速60km/h走行時のエンジン回転数を約500rpm引き下げられるため、不快な振動が劇的に減少します。さらにドライブスプロケット16丁を選択した場合、平坦路での巡航フィールは大幅に向上しますが、体重や勾配によっては5速で加速しきれなくなる「ギア比の負け」が生じるため、吸排気の同時見直しが不可欠になります。
吸排気系においては、マフラー交換による排気の抜けの改善とパワーフィルター化が有効です。ただし、抜けを良くしすぎると低速トルクが細くなり、実用域の加速性能と燃費が悪化するリスクがあります。メインジェットやパイロットジェットの番手を調整するキャブレターセッティングを丁寧に行い、吸気・排気・混合比のバランスを整えることが、結果として頭打ち感を解消し最高速を底上げする近道です。