中国の巨大洪水はなぜ報道されない?沈む被災地と情報統制の真相

中国の巨大洪水はなぜ報道されない?沈む被災地と情報統制の真相

中国の巨大洪水はなぜ報道されない?沈む被災地と情報統制の真相とは一体何なのか? 詳しい意味を簡潔に解説します。

記憶に新しい涿州市水害は、情報統制がもたらす悲劇の象徴的な事例としていまなお人々の心に重い影を落としている。首都・北京や国家プロジェクトである雄安新区の水没を防ぐため、周辺の遊水地帯へ意図的に濁流を導く放水措置が取られた結果、下流に位置する涿州の市街地や農村部が一夜にして濁流に呑み込まれた。

逃げ遅れた住民たちが屋上で孤立し、支援を求める叫びがネットに溢れたが、公式発表では「計画的な分洪(洪水調節)」として正当化され、住民への事前警告が不十分だった事実は闇に葬られた。現場に駆けつけようとした民間のボランティア救助隊は「公式な招致状がない」として立ち入りを阻まれ、救えたはずの命が行政手続きの壁に阻まれる。この理不尽な犠牲と理不尽な沈黙は、今も中国各地の治水現場で繰り返されている。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。