最高神の正体は、原初の神である「混沌」によって生み出された女神族の統治者であり、エリザベスの実の母親です。純白の翼と巨大な神体、顔を覆い隠す後光のような面構えを特徴とし、絶対的な「光と調和」を信条に掲げています。
長年読者の間で最大の謎とされてきたのが、なぜ実の娘であるエリザベスに「永劫の輪廻(記憶を取り戻すと3日後に必ず死に、転生を繰り返す呪い)」という残酷な罰を与えたのかという点です。その核心には、単なる親子の情愛を超越した「神族としての秩序の維持」が存在していました。
エリザベスが魔神族の統率者メリオダスと恋に落ち、光と闇の対立構造を放棄して不戦を説いた行為は、最高神にとって自らの権威を失墜させる決定的な反逆でした。魔神王と最高神は、対立しつつも「光と闇の均衡」を保つことで世界を支配し、同時に自らの創造主である混沌の復活を封じ込めていた経緯があります。エリザベスとメリオダスの和平思想は、神々が築いた世界の統治基盤そのものを根底から揺るがす脅威だったため、見せしめとして永久の苦痛を与える呪いを執行したのです。