覚醒の裏には、従来の強引な引っ張り専門の打撃スタイルからの完全な脱却があった。中日への移籍直後、首脳陣との徹底的なフォーム修正に着手。かつては体が開いてアウトコースの球に空振りを連発していたが、下半身主導で軸足を残すフォームへ改修したことで、ボールを限界まで引きつけられるようになった。
2026年現在の最新打撃データは、彼が球界屈指のアベレージヒッター兼スラッガーへと進化を遂げたことを雄弁に物語っている。打率は.290台後半を維持し、OPS(出塁率+長打率)は.880から.900を超える突出した水準をマーク。特筆すべきは本拠地での打球初速とバレル率の高さだ。打撃指標のトラッキングシステムによると、ハードヒット率はリーグトップクラスの45%超を記録している。
「一振りで試合の流れを変える」という主砲としての信頼感は数字以上に絶大だ。かつて課題とされた得点圏打率も向上し、チャンスの場面での勝負強さが際立つ。現役ドラフトから始まったシンデレラストーリーは、もはや一時的なブームではなく、球界の頂点へ続く確固たる軌跡となっている。