日本酒の最高峰原料として知られる「山田錦」の主産地であるこの地域では、農業の最前線でも革新が進んでいる。ドローンや土壌センサーを駆使した精密農業システムが導入され、気候変動下でも極めて高品質な酒米を安定して収穫する体制が整えられた。
さらに、国内外の有名酒造蔵元との直接契約や、地元でのマイクロブルワリー・クラフトサケ事業の立ち上げが相次いでいる。単なる原材料の供給地に留まらず、テロワール(風土)の価値を前面に出した体験型のアグリツーリズムが定着。醸造体験施設や酒米畑を見渡すファーム・トゥ・テーブルのレストランには、連日多くの美食家が足を運ぶ。